メーカー選定

さて、建て替えをしていただくビルダーを選定せねばならないのですが、その前にまず自分の要望を明確にしておく必要があります。要望をMUSTとWANTに分け、制約条件（敷地・予算など）をニラミながらベストバランスを探らなければなりません。

発意から5年間もありましたから、間取りはかなり勉強しました。３Dマイホームデザイナーなるソフトを購入し、そうですね、10パターンくらいは作ったでしょうか。派生パターンを入れるとファイル数では30くらいになったと思います。このソフトは、３Dデザインもできるのですが、専ら間取りしか使いませんでした。また、このソフトの一番良かった点は、小池先生の監修による間取り評価がされる点です。
小池先生のエッセイは全て読みました。家とは住む人の幸福（健康・安全・家族の絆）を守るためにさまざまな工夫があるんだなあ。動線だの収納だの簡単な言葉では表せない「家の機能」の存在を知ったのです。

おっと、話がそれました。

選定に当たって、打ち合わせを行ったメーカーさんは、以下のとおりです。
・ダイワハウス（木造）
・積水ハイム
・積水ツーユーホーム
・セキスイハウス
・三洋ホームズ（旧クボタハウス）
・ニッケンホーム
・地元工務店

間取りについては、こちらから提示したものをメーカーさんでどのくらい忠実に実現できるかというのがあります。やはりプレハブ、ユニット系は階段などが厳しかったです。

私がメーカーの営業さんに提示した要件は以下のとおりです。

・今の家は冬は石油ファンヒータを各部屋に。夏はエアコンをガンガンかける。どう考えても隙間風で冷暖房効率が悪い！
　→新しい家は冷暖房効率に優れた快適な家が良い。公庫の次世代省エネ基準を満たすこと。

・実家の階段は一間で上がりきる急勾配直線階段で、死者が出ていないのが不思議。もちろん私も何度か滑落している。
　→階段は曲がり階段。しかも踊り場は平らな正方形。

・防盗性として、玄関を引っ込めないで通りから見えるように。

・子供部屋の下が和室（応接・客間）なので１・２Fの防音・防振性を十分に。

実は・・・メーカー選定に際して２ちゃんねるの影響は大きいです。

機能･性能はどこでも出るんですよね。金さえかければ。

上記のメーカーさんとの選定までの打ち合わせ回数の多さの順で並べると…

・積水ハイム（６回？）
・積水ツーユーホーム（５回？）
・ダイワハウス（４回？）
・セキスイハウス（４回？）
・ニッケンホーム（３回？）
・三洋ホームズ（１回？）
・地元工務店（1回）

ハイムとツーユーは合併しましたが、積水化学工業さんには本当にお世話になりました。ハイムもツーユーも良い家です。ツーユーは性能・デザインともに秀逸だと思います。
セキスイ・ダイワももちろんトップメーカーですから会話に余裕が感じられました。
地元工務店は、幼馴染の親友なのですが、消防団や野球チームも同じなので、本当にいろいろとアドバイスをしてもらいました。ちょうど下水道の開通時期だったこともあり、リフォームが多く忙しかったようで、一度図面で相談をしただけで見積もりも出してもらうことなく期限となってしまったのは残念です。

結果から言うと、ニッケンさんに決めました。ホームページも無い（他のメーカーと比べれば）小さい姫路のビルダーさんですが、以下の点でポイントが高かったです。

・見積もりが分かりやすい。
他のメーカーさんは安く見えてもナントカ費とかカントカ料とかがあったり、解体費が高かったり、全てを積算すると結構高い。ニッケンさんは、ぱっと見高くても解体費が入っていたり、諸費用が格安だったりして、トータル価格は意外に安かった。

・見積もりが一発勝負ストレート。
他のメーカーさんは最初は３％ですとか、最大８％ですとか言いつつ、客の様子を見て２割程度まで引くのに対して、ニッケンさんは最初から「これでいっぱいいっぱいです」というのを提示した。

・契約を迫らない。
まず1社に絞ってそれから詳細を詰めて、最後に契約と宣言しているのに、
「今キャンペーン中なので今月中にお願いします」とか「当社を選んだ証拠としてサイン願います」とか泣きつき気味の営業さんが多い中で、ニッケンさんはこちらの言うとおりに待ってくれた。

・勉強熱心
大きなところは、研修でもやっているんでしょうね。トークが一様で知ったかぶった感がします。他社の弱点をけなし、自社の強みを押す。ニッケンさんは（というか営業のM本さんは）ハートで勝負している感じです。知らないことは知らないと謝るし、だけど次回は勉強して報告して頂く。自社の弱みも報告する。「お客さんとのずれを作らない」これはポイント高いですね。

・設計自由度が高い。
階段の配置や傾斜天井、小屋裏収納、LAN配管、建具や防音設備・外壁など、こちらが指定した部材で工事してもらえる。「こだわれる」＝「満足できる」だと思います。

今回、トステムのスーパーウォール工法をニッケンさんがはじめて手がけるということで、少々の不安はありましたが、逆に初めてだから（失敗があるかもしれないけれど）フォローも万全だろうと思い、お願いすることにしました。